Ubuntu日本語フォーラム
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こんにちわ!
私たちは子供向けのアニメーションを制作してるのですが、その創作環境としてUbuntuを利用しています。
LAN内にはUbuntuとWindowsが混在していますが、あくまでUbuntuがメインの環境で、スキャナの利用やコーデックのライセンスなどといった問題を乗り越える為、補助的にWindowsを利用しています。
ソフトウェアとしては、Photoshopの代わりにGimpを、Illustratorの代わりはxaraとInkscapeが検討中です。(※専門がDTPではない為、Illustratorの代替に関しては後手になっています)
プリンターに関しては8.10以降、ネイティブで対応している機種が増えたことで特別な作業はなく、接続のみで利用できています。Gimpで制作した絵をそのまま印刷するといったことも可能です。
ただし、細やかなレイアウトが必要な作業の場合、Windowsを立ち上げてプリンター付属のアプリケーションを使用して微調整を行っています。
これに関しては、単に私たちのUbuntuの理解が乏しく、どのようなソフトウェアを利用すれば細やかなレイアウト調整が出来るのかということを知らない為、従来のやり方を継続しているだけです。
ペンタブレットはSynapticからWacomと検索して出てくる2つのパッケージ、
wacom-tools
xserver-xorg-input-wacom
を導入することで、Windowsと比べても操作感に変化はないように思います。
また8.10以降、ペンタブレットのUSBの抜き差しが常時可能になったので、非常に便利になりました。
その他の詳細についても今後、記載していきたいと思います。
それでは失礼します。
最後の編集者: じっぺい (2008-11-24 17:02:26)
オフライン
こんにちわ!
以前は上記の「じっぺい」名義で活動をしていましたが、
現在は「ヒラジ」にバージョンアップして、
活動を継続しています。
アニメーションの制作工程から、
かなりデジタル上での作業を減らしたので、
直接的な意味での参考にはならないかもしれませんが、
現時点でほぼ全てのワークフローがUbuntu上で完結し、
今後の周辺機器の更なる対応は望みたいものの、
特別な不自由なく創作を続けることが出来ています。
(ただし私自身がSE的にLAN内の保守管理に努めている事実がありますので、
それを差し引いた場合には、一般的なクリエイターにとっては、
それなりにハードルが高い環境であることは、否止めないと思われます)
写真のRAW現像には、UFRaw、
アニメーションとして動作を合成する工程には、Pencil、Gimp、Kdenliveなど、
楽曲制作には、JACKを中心にQsynth(サウンドフォント)、Jostなどの連係を、
ホームページの制作は、必要に応じてフリー版のAptana、F4Lなど、
ベクトルイラストレーターにはInkScape、OpenOffice Draw、
文章作成と帳簿は、OpenOffice、GnuCash、
アイディア整理には、VYM、Tomboy、(その他に、FreeMindやXmindも利用は可能です)
ほぼ、現時点で私たちが必要とするクリエイティブワークのワークフローや、
多くの方がパソコン上で行いたいと思う作業を、
一部のファイル(オフィスのことです)の互換性をのぞき、
ほぼ完全に行うことが出来ています。
これ以上を望む必要は今のところなく、
逆にこれ以上を望むとMac環境でも同じような問題が若干出ますので、
とりあえずは十分だと感じています。
また、この数年間でのパソコンにまつわるランニングコストが低かったことも、
ソフトではなく、創作にまつわるハードに資金を回せたので、
本当に有り難いことでした。
Ubuntuとの出会い、Linuxとの出会いから数年が経ちますが、
最初の不安や折々に感じていた大丈夫であろうかという思いも、
使い続けるうちに徐々に薄れ、
現在ではUbuntuでのパソコン上のワークフローが創作に溶けこみ、
実にエキサイティングで、柔軟な環境を構築することが出来ています。
SEなしで独立系のクリエイターが環境を整えることは、
実際のところかなりハードだと思います。
ですが私のように、プログラムはからっきしでも、
とりあえずアプリケーションの使い方ならなんでもいける、
というタイプの方が近くに一人でもいれば、
たぶんやっていくことが出来ると思います。
クリエイターであれば、Adobe、Apple、
といった、本来創造的な行為とは関係性の薄い、
既存の商業形態に対する果敢な挑戦もまた、
クリエイティブワークの根源にあると感じている方にとっては、
Ubuntu、GNU/Linux、オープンソースを通してのイノベーティブな取り組みも、
やりがいのある挑戦の一つだと思います。
ぜひ、手段そのものを通して、目的の意味を強め、
新たな活路を切り開きたいと思うチャレンジャーの方に、
Ubuntu、Linux、オープンソースからのイノベーションに、
一人でも多く参加して頂きたいと感じています、
それでは失礼致します。
オフライン
オープンソース環境での画像制作に多少興味があります。
ヒラジさんはUbuntu Studioを使っているんでしょうか、それとも普通のUbuntuですか?
オフライン
うわぁ…
めっちゃご返信が遅れて、本当にすみません…
(そして自分の投稿が、力が入り過ぎていることが、とても恥ずかしい…!:()
私はUbuntuの方を利用しています。
8.04の頃に、Ubuntu Studioの導入がスムーズにいかなかったことがあり、去年までUbuntuに ubuntustudio パッケージを導入する方法を続けていました。
最近では、ある程度までであれば、音楽制作用のアプリも少し把握できるようになったので、必要なアプリだけを選んでインストールする方法に切り替えています。
(特に、10.04では、「JACKからのリアルタイムカーネル利用」が上手くいかなかったので、それ以降は、そのやり方をメインに考えています。:D)
実際のところ、慣れてきてみてわかったことなのですが、Ubuntu Studioは、あくまで「マルチメディア系の制作アプリをわかり易い形で導入のできるディストリビューション」といった感触で、必要なアプリが明確であれば、個別にインストールした方が、全体のパフォーマンスはタイトな気がします。
(Ubuntu Studioでの画像制作などでは、音楽制作用のアプリで必要とされる、低レイテンシーによるノイズ減少を目的として、最初からド入されているリアルタイムカーネルが、特に必要ではなく、若干、Ubuntuよりもシステム全体のパフォーマンスが下がっている可能性があるそうです)
画像制作に関しては、PhotoshopやIllustratorと同等かそれ以上に、Gimp、Inkscapeなどへの慣れがあるので、こちらを使うケースがほとんどです。
Gimpなどを使用する場合は、手描きかPencilで描いたものを、動画としてKdenliveで編集する前段階に、彩色や手入れを行うためか、それらを直接Webへとアップするケースで使っています。
私自身は、(ヒトコマ、フタコマなどの)古典的なアニメーション制作の原画マンを目指しているので、原画をざっくり描く上で、Pencilが一番使い易いと感じており、大方は手描きのものをカメラやスキャナで取り込むか、Pencil上でそのまま描くことが多いです。
最近では、Linuxでも動作する、商用の2Dアニメーション制作アプリもオープンベータ版が存在しており、Ubuntuソフトウェアセンターから導入できるようにならないかなと、個人的には期待していたりします。:lol:
http://www.tvpaint.com/v2/content/article/downloads/limited.php
オフライン
多くの情報ありがとうございます。参考になります。
特に、Linux対応の商用ソフトは少ないので、貴重な情報ありがとうございます。
オフライン