
Ubuntu日本語フォーラム
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題名にも書きましたがイアホンを挿入するとイアホンからもスピーカーからも音が出てしまうのです。
11.04などの旧バージョンでは「サウンド」の設定から手動で「analog headphone」を設定していたのですが、今バージョンでは元々「analog headphone」の設定になっていて、更に他の選択肢がなかったので自分の知識ではどうしようもなくなりました。
サウンド関連の知識が全くなく、WEBサイト等で検索して見様見真似でやっていみようにも適切な例が見つからず挫折してしまいました。
(今の自分にわかる)使用状況は以下の通りです。
Let's note CF-Y7
ubuntu 11.10
SOUND CARD
Multimedia controller
Intel Corporation 82801H (ICH8 Family) HD Audio Controller (rev 03)
どうぞよろしくお願いします。
オフライン
HDAudioを使用している場合、ALSAのオプションの設定をすることで多くの問題が解決することがあります。
以下のサイトを参考に、 /etc/modprobe.d/alsa-base.conf へオプションを追加することで設定できます。
https://help.ubuntu.com/community/HdaIntelSoundHowto
最近、ここのフォーラムでは /etc/modprobe.d/alsa-base.conf への直接編集は好ましくなく、
/etc/modprobe.d/snd-hda-intel.conf を新規作成し、
「オプションの1行」=「options snd-hda-intel model=MODEL」を書く方法が推奨されています。
(MODEL はご自分のPCの機種に対応したものを記述。)
(/usr/share/doc/alsa-base/driver/ALSA-Configuration.txt.gz の中から対応するMODELを探します。)
https://help.ubuntu.com/community/HdaIntelSoundHowto
$ echo 'options snd-hda-intel model=MODEL' | sudo tee /etc/modprobe.d/snd-hda-intel.conf
/etc/modprobe.d/snd-hda-intel.conf の内容が正しく記述されているか確認する方法。
$ cat /etc/modprobe.d/snd-hda-intel.conf options snd-hda-intel model=MODEL ←この1行が内容になります。正しくなければ修正が必要です。
正しく記述されていればPCを再起動することでALSAが正しく動きます。
再起動後に「サウンド」の設定を再設定し、うまく動くことを確認してください。
うまく動かないようであれば、「PulseAudio音量調節」=「pavucontrol」をインストールして、そちらで設定するとうまく動くと思います。
$ sudo apt-get update $ sudo apt-get install pavucontrol $ pavucontrol
オフライン
返信がないのでさらに説明を加えたいと思います。
HDAudioの問題解決にはALSAで使用するコーデックの情報が必要になります。
コーデックの情報=コーデック名まで判明しなければ問題解決に到達することが出来ない状態です。
以下のコマンドにて、現在のご自分のUbuntuで認識しているコーデック名がわかります。
$ cat /proc/asound/card0/codec* | grep Codec
参考にしている英語サイトでは例として、 "Codec: Realtek ALC260" であるとして話を進めています。
上記コマンドにて表示されたものが、ご自分のPCで認識されているコーデックになりますので、以下ご自分のコーデックに置き換えて作業を進めて欲しいと思います。
使用しているコーデックが判明すれば、前回の私の説明#2の内容で作業することが出来ると思います。
WEBで私も「Let's note CF-Y7」を検索してコーデックについて調べてみましたが、見つけることが出来ませんでした。
/usr/share/doc/alsa-base/driver/ALSA-Configuration.txt.gz の中にも「Let's note CF-Y7」に該当するものを見つけることが出来ませんでした。
しかし、コーデック名までわかると解決の方法が出てくるかもしれません。
同じ「Let's note」シリーズで同時期に発売されている機種や、前モデル、次モデルと同じコーデックの設定で動作する可能性もあります。
コーデック名まで判明すると、同じコーデックを使っている他メーカー機種の情報から解決策がわかる場合もあります。
他メーカー機種そのものの設定で問題なく動くこともあったりします。
そして、もし解決に至らなくても、その機種がどのコーデックを使用していて現在動かない状態であることがわかりますので、バグであるのかの判断・報告やこれから取り込まれるであろう機種のところへの報告として利用されるかもしれません。
$ cat /proc/asound/card0/codec* | grep Codec
どうぞ、このコマンドにて判明するコーデックを返信してください。
オフライン
お返事ありがとうございます。
私情で持たついてしまってなかなか返事することができませんでした。
大変失礼致しました。
今Ubuntuを立ち上げて教えていただいたことを試してみようと思います。
本日中には返事ができるようにやってみたいと思います。
オフライン
重ねての投稿ですが教えていただいたコマンドを入力した結果を報告させて頂きます。
cat /proc/asound/card0/codec* | grep Codec
Codec: Analog Devices AD1884
Codec: Conexant ID 2c06
オフライン
/usr/share/doc/alsa-base/driver/ALSA-Configuration.txt.gz の中から「AD1884」でページ内検索をかけてみたのですが全く同じものは見つからずによく似ているものを見つけました。
AD1884A / AD1883 / AD1984A / AD1984B
216 ====================================
217 desktop 3-stack desktop (default)
218 laptop laptop with HP jack sensing
219 mobile mobile devices with HP jack sensing
220 thinkpad Lenovo Thinkpad X300
221 touchsmart HP Touchsmart
「AD 1884」の後ろにつく「A」の意味がわからなかったのもあり、片っ端から入れてみようと、217〜221までのMODELを教えていただいたページを参考に /etc/modprobe.d/snd-hda-intel.conf に記述して再起動しました。
立ち上がったあとに「pavucontrol」を実行してみたのですが、変更できる項目は「設定/プロファイル(内部オーディオ)」のみでした。
音が出たプロファイルは「アナログステレオ Output」「アナログステレオ 入出力」でした。
これらのうちのどちらかを選択した上で「出力装置/ポート」の設定をしようと思っていたら、前述したとおり、選択肢が「アナログヘッドフォン」しかなく、正直お手上げの状態になってしまいました。
わかりにくい文章で申し訳ないですが、もう少し協力していただけたら幸いです。
オフライン
確認したいことがあります。
/etc/modprobe.d/snd-hda-intel.conf への記述なのですが、1行のみの記述でしょうか? それとも2行3行を記述していますか?
options snd-hda-intel model=desktop
options snd-hda-intel model=laptop
options snd-hda-intel model=thinkpad
モデルオプションの記述は、1行のみでお願いします。
2行以上のモデルオプションは設定しないようにしてください。
options snd-hda-intel model=MODEL
記述を変更した場合は、その度にPCの再起動が必要です。
または以下のコマンドにて、再起動せずに設定を反映することが出来るかもしれません。
$ pulseaudio -k $ sudo service alsa-utils stop $ sudo modprobe -r snd_hda_intel $ sudo modprobe snd-hda-intel $ sudo service alsa-utils start $ pulseaudio -D
少し気になっていることがあります。
/usr/share/doc/alsa-base/driver/ALSA-Configuration.txt.gz 内での「AD1884」について記述が「N/A」となっていることです。
AD1884
======
N/A
これは現在「AD1884」コーデックが正常に動作しないことを言っているような気がします。
どこまで正常に動作して、どこまで正常に動作しないのかの情報も私にはわかりません。
「AD1884」について少し調べてたいと思います。少し時間をください。
他の方でずばりの解決策をお持ちの方がいれば、よろしくお願いします。
オフライン
訂正します。
(誤) /usr/share/doc/alsa-base/driver/ALSA-Configuration.txt.gz
(正) /usr/share/doc/alsa-base/driver/HD-Audio-Models.txt.gz
(訂正)
/usr/share/doc/alsa-base/driver/HD-Audio-Models.txt.gz 内での「AD1884」について記述が「N/A」となっていることです。
AD1884
======
N/A
これは現在「AD1884」コーデックが正常に動作しないことを言っているような気がします。
オフライン
お返事ありがとうございます。
optionの記述ですが一気に5つとも入れていしまったのでdesktopのみに訂正しました。
これでもう一度再起動をかけてみて確認してみたいと思います。
「N//A」の記述に関してなんですが、以前までのバージョンでは手動ではありましたが設定するとちゃんとイアホンのみから音が出ていたので対応していないのはすこし不思議に思えます。
バージョンアップ等々で対応するものが変わってしまったなら話は別なのですが。
とりあえず再起動してから結果を報告させて頂きます。
オフライン
再起動してみましたが結果は残念ながら同じでした。
それと今の私の現状では設定を変更できる部分が上述したものしかなく、これが正常なのか異常なのか判断できないため、「pavucontrol」での設定についてどのように設定するのか具体的な例をあげてもらえますか?
オフライン
似たような機種でバグ報告があがっているのが確認できました。
[CF-52CCABVAE, Analog Devices AD1884, Speaker, Internal] No sound at all
Fresh install of Ubuntu 11.10 (via wubi) on Panasonic CF-52 laptop. Sound not working.
https://bugs.launchpad.net/ubuntu/+sour … bug/885105
スピーカーとヘッドフォンの切り替えについて、今回に似た症状の話題がこちらにありました。(2010年3月の話題です。)
ThinkPad X100e でヘッドフォン利用時の本体スピーカーの消音
https://forums.ubuntulinux.jp/viewtopic.php?pid=51665
Panasonic Toughbook CF-19 MKII での問題で最後に 「options snd-hda-intel probe_mask=1 model=3stack」 と記述する方法が書いてありました。
[ubuntu] No sound internal speaker
http://ubuntuforums.org/showthread.php?t=1449314
この上記のサイトの方法は、 その後の結果がないので気になりました。
probe_mask=1 のみ、 model=3stack のみの記述も試してみるのも良いと思います。
最後に alsamixer コマンドでのALSAの設定もするように書いてあります。
alsamixer の使用の操作方法は arrow key (矢印キー)で操作します。
左右で項目移動。
上下で項目の音量調節。
Escキーで終了です。
F1〜F6キーでその他です。
モデルオプションを設定し、変化があると alsamixer の表示項目も変化したりしますが、その変化も pavucontrol に出てくるはずだと思っているのですが、、、
オフライン
今度はハードウェア自身を認識しなくなってしまいました。
どの作業でこのような結果になったかははっきりとはわかりませんが、おそらくは「ThinkPad X100e」であげられていた alsa-drive のインストールに失敗したことが原因だと思っています。
このPCにubuntu11.10を10.04からのアップグレードだったので他のソフトウェアでもかなりの数の問題が発生していて、それらをそれぞれ一つづつ解消していくのは面倒なので一度クリーンインストールし直してみることにします。
おそらくサウンド関係の状況は変わらないでしょうが、もしかすると前バージョンからの引継ぎの際に発生したバグかもしれませんからやってみる価値はあると思います。
バックアップ等々で時間がかかると思います。
申し訳ないですが、少々返事が遅くなってしまうかもしれません。
ご了承ください。
オフライン
自分もあれやこれやと調べていると旧バージョンでは、デバイスのプロファイルの設定が「Analog stereo Duplex」になっていたことを思い出しました。
今のところデバイスのプロファイルの設定で変更可能な選択肢は下の六つです。
1 なし
2 Analog stereo input
3 Digital stereo (IEC958) output
4 Digital stereo(IEC958) output + Analog Stereo input
5 Analog stereo output
6 Analog stereo input + Analog stereo output
どなたか「Analog stereo Duplex」の選択肢を出現させる方法をご存知でしたら教えていただけないでしょうか。
よろしくお願いします。
オフライン
/etc/modprobe.d/alsa-base.conf へのオプションの編集には、sudo権限でgeditを使う方がいいかもしれません。
$ sudo gedit /etc/modprobe.d/alsa-base.conf
それと今の私の現状では設定を変更できる部分が上述したものしかなく、これが正常なのか異常なのか判断できないため、「pavucontrol」での設定についてどのように設定するのか具体的な例をあげてもらえますか?
「pavucontrol」での設定ですが、私が #2 で説明していますように /etc/modprobe.d/alsa-base.conf へのオプションの記述が正しく行われ、正しくALSAが動くようになった後にPulseAudioの音量を設定するためや切り替えに使いますので、そこまでの設定がお済みでなければ「pavucontrol」での設定が出来ないことになります。
文章の書き方が誤解を招いたのかもしれませんが、そのように理解してください。
自分もあれやこれやと調べていると旧バージョンでは、デバイスのプロファイルの設定が「Analog stereo Duplex」になっていたことを思い出しました。
今のところデバイスのプロファイルの設定で変更可能な選択肢は下の六つです。
1 なし
2 Analog stereo input
3 Digital stereo (IEC958) output
4 Digital stereo(IEC958) output + Analog Stereo input
5 Analog stereo output
6 Analog stereo input + Analog stereo output
どなたか「Analog stereo Duplex」の選択肢を出現させる方法をご存知でしたら教えていただけないでしょうか。
よろしくお願いします。
「Analog stereo Duplex」は現在、6の「Analog stereo input + Analog stereo output」になります。表記が変わったのだと思います。
「N//A」の記述に関してなんですが、以前までのバージョンでは手動ではありましたが設定するとちゃんとイアホンのみから音が出ていたので対応していないのはすこし不思議に思えます。
バージョンアップ等々で対応するものが変わってしまったなら話は別なのですが。
「手動」での変更についてのいつからかは、AD1884コーデックを使用している人にしかわからないので、知っている方からの情報が欲しいところです。
ふと思ったことなのですが、「手動で切り替える」ことで良しとするならば「USB」機器を使用して解決することは出来ると思います。
(例としてurlを貼りますが、Ubuntu対応かどうかはわかりません。)
1) USBスピーカーでヘッドフォン出力のあるものを使う
http://www.sanwa.co.jp/product/peripheral/speaker/
http://www2.elecom.co.jp/multimedia/speaker/
http://buffalo-kokuyo.jp/products/multimedia/speaker/
2) USBオーディオ変換アダプタを使う
http://www.planex.co.jp/product/usb/pl-us35ap/
http://silvervine-ninelives.blog.so-net … 10-04-30-1
USB機器が認識されると出力のタブから選べるようになるので、「手動」で変更できるようになると思います。
販売価格が1000円〜2000円くらいのものが多数あります。Ubuntuでもほとんど設定なしで動くものもあるようです。
私個人としてはラップトップPC本体スピーカーよりも音質も良くなったり、他のPCでも使用出来るし、お金で解決する方法も良いかなと思ってしまいました。
オフライン
そんなに優先順位の高い問題ではないので私も3000円程度で解決できるならUSB機器をつかって対処した方が楽なのではないかと思っちゃったりします。
ですが個人的な興味もあり、この問題にはもっと時間をかけて取り組むつもりです。
まだ新バージョンがリリースされてあまり時間も立っていないので、もう少ししたら色々な人の意見も集まってくると思います。
今のところは八方塞がりですが、それらを参考にするともしかしたら治ってくれるかもしれません。
それを期待して今は待つことにします。
jet-kubuntu さん
長い間お付き合いいただきありがとうございました。
これからはそんなにあせらずにゆっくりやっていこうと思います。
同じ症状が出ている方、もしくはこの問題に対処できる方法を御存知の方がおられましたら、是非投稿してください。
よろしくお願いします。
オフライン
解決策がわかるわけではないので恐縮ですが、ざっと思うところを延べます。
今回、Intel社のHigh Definition Audio規格に準拠したコーデックである、Analog Devices社のAD1884に着目していろいろな設定を試してみたわけですが、うまくいきませんでした。そこで、以下の出力を振り返ってみたいと思います。
hirofumie280 による投稿:
$ cat /proc/asound/card0/codec* | grep Codec
Codec: Analog Devices AD1884
Codec: Conexant ID 2c06
この出力からは、ALSAが認識しているIDが0のサウンドカードには、コーデックが2種類搭載されているということがわかります。
HDA規格の突っ込んだ話をさせていただくと、コマンド「lspci」で見えているものはPCIバスに接続されているコントローラーで、このコントローラーがコーデックを操作します。今回の場合はおそらく「Multimedia controller Intel Corporation 82801H (ICH8 Family) HD Audio Controller (rev 03)」というのがそれでしょう。サウンドカードの上にコントローラーとコーデックが載っかっていて、一方はシステムのバスに、もう一方はアナログ入出力のジャックなどにつながっていると考えてもらえばいいかと思います。
HDA規格はコーデックの「ポート」と、ハードウェアの「ジャック」の接続方法までは規定していないため、同じコーデックの同じ「ポート」でも、ベンダーによってつなぎかたが変わってきます。これに対応するため、Linuxにサウンドドライバーを提供するALSAプロジェクトでは、ロードするカーネルモジュールにオプションを付けて挙動を変更するという実装をしています。ファイル「/etc/modprobe.d/alsa-base.conf」にいろいろと追記して試していただいたのは、ここらへんの事が関係しています。
しかし今回は、どうやらサウンドカードにコーデックが2つ搭載されているようです。どちらのコーデックの「ポート」がスピーカーあるいはヘッドフォンジャックにつながっているかというのが肝な気がします。
あいにく私はこれに関する回答は持ちあわせていません。せいぜい、パス「/proc/asound/card0」以下のファイルをくまなく探してみれば、何かヒントがつかめるかも、くらいです。
しかしregression(退行)とも取れる不具合ですので、ここはひとつlaunchpad.netにバグ報告してみるのはいかがでしょう?
端末で「$ ubuntu-bug;」を実行すると、小さなウィンドウが開きます。選択肢の中にサウンドシステムに関するバグ報告を行うものがありますので、それを選択した上でOKを押すと、今使っているコンピューターのサウンド周りの情報と一緒にバグ報告をすることができます。launchpad.netにアカウントを持っていなければバグ報告できないので、あらかじめ作っておく必要があります。
ただ、ダブってバグ登録してしまう可能性もありますので、あらかじめ検索しておくといいでしょう。試しにキーワード「Conexant ID 2c06」でlaunchpad.netをさっと検索してみたところ、以下が見つかりました。
[Conexant ID 2c06] ALSA test tone not correctly played back Dell Inspiron 1525 Ubuntu 10.04
https://bugs.launchpad.net/ubuntu/+sour … bug/650990
no sound after resume from suspend [Conexant ID 2c06] PA test tone failed (alsa tone succeeded)
メッセージのやり取りは英語のため、若干敷居が高いかもしれません。しかしせっかく見つけた不具合ですので、ちょっと手間をかけてみるのも一興かと思います。
さっぱり役に立たない返信でごめんなさい。。。
オフライン
私も Ubuntu 12.04 + Let's note CF-Y8 で同じ問題に最近(実はいままではイアホンを使ったことがなかった)遭遇してここにたどり着きました。codec はやはり analog devices の AD1884 です。
イアホンを入れたとき自動で本体スピーカーを mute することは今のところできていませんが、イアホンの状態に関わらず、手動で本体スピーカーのみを mute したり、しなかったりを user space から曲がりなりにも切り替えることができましたのでご報告させていただきます。(曲がりなりにもというのはまだ後述するような問題点が残っているからです。)
audio まわりはにわか勉強なのでよりより的外れなことを書いているかもしれません。よりよい方法等ありましたらアドバイス願います。
以下は ubuntu から配布されている kernel の version 3.2.0-55 をそのまま使ったときのものです。
なぜこの問題が発生したか:
これはバグではなく仕様のようです。kernel source の sound/pci/hda/patch_analog.c の 3455 行めあたりに
* AD1984 = AD1884 + two digital mic-ins * * FIXME: * For simplicity, we share the single DAC for both HP and line-outs * right now. The inidividual playbacks could be easily implemented, * but no build-up framework is given, so far.
とあり、実際イアホンの検出をするコードは AD1884 用には見当たりません。誰かがカーネルソースを書き換えないと抜本的解決は難しいように思います。
手動で切り替えるには:
codecのプログラミングの問題なので CF-Y8 でも CF-Y7 でも同じ手順で切り替わると思いますが、codec を直接操作するので、万一違っていると reboot しなければならなくなりかねません。切り替えコマンドのパラメータを得る手順も書きます。
まず、どこの node (codec の中の機能単位)を mute するか決めます。/proc/asound/card0/codec#0 を読み解くのは手間がかかるので私は codecgraph を使いました。本体スピーカーは node 0x12(codecgraph の出力グラフで右下の方)であることが分かります。ここを mute しても良いのですがそうすると切り替えるときにブツッという雑音が入ってしまったので手前の node 0x0a を mute することにしました。
node 0x0a の入力は二つありますが実験すると alsa の出力は index 0 から来ているようです。従いまして
本体スピーカーを mute するには
hda-verb /dev/snd/hwC0D0 0x0a set_a 0x7080
本体スピーカーの mute を解除するには
hda-verb /dev/snd/hwC0D0 0x0a set_a 0x7000
(cf. intel hda specification, p.148)を実行する、ということになります。(hda-verb は例えば https://aur.archlinux.org/packages/hda-verb にあるリンクから入手できます。インストール方法が書かれたファイルがついていませんがカレントディレクトリにダウンロードされているのなら
tar -xzvf hda-verb-0.4.tar.gz cd hda-verb-0.4 make
でmake を実行したディレクトリに hda-verb ができあがります。それをどこか PATH の通っている所にコピーします。)
ところがここで問題が発生しました。hda-verbをそのまま実行すると permission denied と表示され異常終了します。sudo を使うときちんとスピーカーの mute が切り替わりました。しかし、
$ ls -l /dev/snd/hwC0D0
crw-rw---T+ 1 root audio 116, 6 13-11-03 13:16:38 /dev/snd/hwC0D0
$ getfacl -p /dev/snd/hwC0D0
# file: /dev/snd/hwC0D0
# owner: root
# group: audio
# flags: --t
user::rw-
user:myusername:rw-
group::rw-
mask::rw-
other::---
(myusername は実際にログインしているユーザー名)と出力されるので何もしなくとも ACL によりアクセスが認められるはずです。また、hda-verb の gid を audio にして setgid を立ててもダメでした。ですから ACL の問題というわけではなさそうです。owner を root にして setuid を立てるときちんと切り替わります。ですから mount option の問題でもなさそうです。なにか codec あるいは AD1884 特有のアクセス制御があるのでしょうか?
いちいち sudo をつけてパスワードを打ち込むのは煩雑です。しかし setuid root はできるだけ避けたいです。setgid audio あるいは ACL によるパーミッションで動くようにするにはどうすれば良いでしょうか?
よろしくお願いします。
オフライン
taka.zoo.n による投稿:
(myusername は実際にログインしているユーザー名)と出力されるので何もしなくとも ACL によりアクセスが認められるはずです。また、hda-verb の gid を audio にして setgid を立ててもダメでした。ですから ACL の問題というわけではなさそうです。owner を root にして setuid を立てるときちんと切り替わります。ですから mount option の問題でもなさそうです。なにか codec あるいは AD1884 特有のアクセス制御があるのでしょうか?
手元の環境で再現できるか確認したところ、O_RDWRフラグで/dev/snd/hwC0D0ををopen(2)する箇所でPermission Deniedが発生していました。確認していただいた通り、このプロセスはこのキャラクタデバイスに対するrwパーミションを持っていると判断できますから、これはACL以外が作用していると考えることができます。
ここでカーネルランドドライバーのコードを見てみたところ、以下のようになっていました。
/sound/pci/hda/hda_hwdep.c
static int hda_hwdep_open(struct snd_hwdep *hw, struct file *file) { #ifndef CONFIG_SND_DEBUG_VERBOSE if (!capable(CAP_SYS_RAWIO)) return -EACCES; #endif return 0; }
Ubuntuではこの「CONFIG_SND_DEBUG_VERBOSE」オプションは無効となっているので、capable()が実行されます。私はLinuxのケーパビリティに全く詳しくないのですが、今回の件はプロセスがCAP_SYS_RAWIOを持っていないというのが原因である可能性があります。
Linuxのケーパビリティに関してはマニュアルを参照してください。
$ man 7 capabilities
オフライン
kernel 3.12 で patch_analog.c が大幅に変わっているので、自立型HPに対応したのでは?
http://lxr.free-electrons.com/source/sound/pci/hda/patch_analog.c
http://kernel.ubuntu.com/~kernel-ppa/mainline/v3.12-saucy/
https://www.kernel.org/
オフライン
Mocchi さん、udooon さん、どうもありがとうございました。おかげさまで問題が解決しました。
Mocchi による投稿:
今回の件はプロセスがCAP_SYS_RAWIOを持っていないというのが原因である可能性があります。
capability のことはいままで全く知りませんでした。まだ man page を読んだだけですがとりあえず
sudo setcap cap_sys_rawio=ep hda-verb
を実行したら setuid, setgid を全くつけずに、ログインしているユーザーで hda-verb が正しく動くようになりました。
udooon による投稿:
kernel 3.12 で patch_analog.c が大幅に変わっているので、自立型HPに対応したのでは?
教えていただいた http://kernel.ubuntu.com/~kernel-ppa/ma … .12-saucy/ から kernel をダウンロードして試したところイヤホンジャックの抜き差しで本体スピーカーの on/off が自動で切り替わるようになりました。(カーネル以外は 12.04 のままです。)CF-Y8 は古い PC なので新しい kernel がサポートしなくなったデバイスがないかとちょっと心配だったのですが、いまのところ支障はでていません。
オフライン