
Ubuntu日本語フォーラム
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中華PC jumper EZbook 3 Proにubuntu-18.04.1とWindows10homeのマルチブート環境を構築しました。
注意点も含めて資料を整理の上、公開します。
1.注意点
・Linuxのディスク、及びパーティションに関する知識(/dev/sdc1などの意味)があることを前提とします。
・作業用のubnutu-18.04.1環境(例えばデスクトップ環境)があることを前提とします。
・Windows10の操作、ubuntu-18.04.1の導入経験、Systemrescuecdの利用経験、rEFInd利用経験があることを前提とします。
・jumper EZbook 3 Proは日本語キーボードでなく、英語キーボードです。
・UEFIを採用したBIOS(regacy BIOSはサポートされていない)。
・Windows10 homeプリインストール版ですが、日本語に関しては追加導入が必要です。
・eMMC 64GBが標準ですが、ubuntu-18.04.1導入には追加SSDの購入が必要です。
・Windows10のバックアップ用途、ubuntu導入用途で合計2個のUSBメモリ(USB2, 16GB以上)が必要です。
USB3は書込みエラーが発生しました。USB2を準備してください。
・Wifi接続環境が必要です(私の環境では、2.4GHzへの接続、5.0GHzは速度が遅い接続でした)
・私はタッチパッドは非常に使いにくいと感じました(macとの比較)、無線mouseを準備することを推奨します。
・【注意点】Windows10の初期設定及び日本語設定を実施済み(ライセンス認証、WindowsUpdateも完了済み)
プリインストール状態でマイクロソフトの認証を受けていないと、Windows10再導入で認証できない可能性もあります。
下記サイトを参照
<https://win-tab.net/opinion/chinese_pc_setup_1_1801031/>
<https://win-tab.net/opinion/chinese_pc_setup_2_1801142/>
2.作業手順
・Windows10リカバリ用のUSBディスク作成
・【オプション】Windows10リカバリ試験(KeepMyFile形式, RemoveEverything形式)
・ubuntu-18.04.1の導入用USBディスク作成
・ubuntu-18.04.1導入(追加SSDにubuntuを導入、追加SSDをGPTに設定)
・免責事項
(1)Windows10リカバリ用のUSBディスク作成
下記サイトを参照、「節電設定を解除し、常駐アプリを可能な限り終了させます」はスキップして、
「回復ドライブを作成する手順」を実行。
<http://faq3.dospara.co.jp/faq/show/7136?site_domain=default>
【オプション】作成したUSBメモリでブートできるか確認(以下の確認を私は実施)
下記サイトを参照、「回復ドライブを使用して Windows を再インストールする手順」で
「6.「回復処理」を開始するに当たり、削除対象となるファイルなどの注意項目が表示されます」で
「回復」をクリックせずに、「キャンセル」を選択して、回復作業を中止。
<http://faq3.dospara.co.jp/faq/show/2853?category_id=251&site_domain=default>
(2)【オプション】Windows10リカバリ試験(KeepMyFile形式, RemoveEverything形式)
下記サイトを参照
<http://faq3.dospara.co.jp/faq/show/2814?category_id=251&site_domain=default>
Windowsを初期化した場合は、Windows10の初期設定及び日本語設定を再実行します。
その際に、「1.注意点」で記載したライセンス認証が実施されているとネット接続時に認証されました。
私は、KeepMyFile形式, RemoveEverything形式の両方を実行しました。
(3)ubuntu-18.04.1の導入用USBディスク作成
EZbook 3 ProはUSB接続のDVDドライブを接続しても、ubuntu-18.04.1のLiveメディアをブートできません。
rEFIndを利用することでUSBディスクからubuntu-18.04.1のLiveメディアをブートして導入します。
①必要なファイルのDownload
Systemrescuecdのiso (systemrescuecd-x86-4.9.6.iso)
Refineのiso (refine-cd-0.11.4.iso)
ubuntu日本語版のiso (ubuntu-ja-18.04.1-desktop-amd64.iso)
②USB-Stickの初期化(sdx1はUSBドライブのパーティション、私の場合はsdc1、容量は32GB)
MBR、シングルパーティション作成(/dev/sdx1, fat32)
③systemrescuecdをUSBに導入
下記サイトを参照
<http://www.system-rescue-cd.org/Installing-SystemRescueCd-on-a-USB-stick/>
「B) Recommended USB installation method from Linux」を実行
④USBドライブのパーティションの縮小(/dev/sdc1, fat32)
gpartedを利用して、/dev/sdc1(30GB)を/dev/sdc1(1GB)に変更
更に、gpartedを利用して下記パーティションを作成します。
/dev/sdc2( 4GB,ext4)を作成 => ubuntu-18.04.1 isoの領域
/dev/sdc3(24GB,ext4)を作成 => 作業領域として利用
⑤ubuntu-18.04.1を導入
dd if=ubuntu-ja-18.04.1-desktop-amd64.iso of=/dev/sdc2
⑥refineを/dev/sdc1に導入
下記サイトを参照
<http://rockman81.blogspot.com/2012/08/how-to-install-system-rescue-cd-refind.html>
ubuntu18.04(デスクトップ)にlogin
/dev/sdc1(SYSRESC),/dev/sdc2(Ubuntu 18.04.1 LTS ja amd64)はmountされる
refind-cd-0.11.4.isoを右クリック => 別のアプリケーションで開く => ディスクイメージマウンター
=> 他の場所の配下に、rEFInd_0.11.4がmount
rEFInd_0.11.4の全てをSYSRECにコピー(EFI,BOOT,bootx64.efi,README.txtが上書きされる)
mv /efi/boot/refind.conf /efi/boot/refind.conf.backup
/efi/boot/refind.conf作成
menuentry "System Rescue CD x64" {
icon /EFI/boot/icons/os_gentoo.png
loader /syslinux/altker64
initrd /syslinux/initram.igz
options "docache setkmap=us"
}
}
USBのUbuntu 18.04.1 LTS ja amd64の/EFI/BOOT/grubx64.efiをUSBのSYSRESCの/efi/boot/grubx64.efiでCopy(ubuntu-18.04.1ブート用)
⑦ jumper ezbook3でusb boot試験
起動中(jumper表示中)にFunction-7(F7)でbootメニュー
rEFIndを利用してsystemrescucd起動ができることを確認します。
rEFIndを利用して、ubuntu-18.04.1 LiveCDが起動できることを確認
【注意】ubuntu-18.04.1をメモリにロードしないと遅くて使えないのでgrub起動時に設定変更
grubメニューでF7選択、Eで編集を行い、toramを追加
(4)ubuntu-18.04.1導入(追加SSDにubuntuを導入、追加SSDをGPTに設定)
①SSDの増設(私は128GBを増設)
下記サイトを参照
<https://www.kwonline.org/memo2/2017/12/07/xubuntu-on-ezbook3-pro/>
②SSDのパーティション検討
GPTの場合、ubuntuを導入するパーティションだけを作成。
内蔵ディスク(eMMC)上にWindows10用にEFI Systemが存在し、そこをubuntuも利用。
【注意】SSD上にEFI Systemのparttionを作成した場合、BIOS起動も異常となる問題が発生した
私の場合は以下のとおりとした(SSD 120GB, /dev/sdaであった)
/dev/sda1 80GB (Linux FileSystem)
(/dev/sda2 31GBは未作成、後ほど追加)
③SystemrescueCDをUSBディスクからブート
1)SSDのboot領域リセット
gParted => device => create partition table => GPT
2)SSD
gParted
GPT partition作成
/dev/sda1 80GB (Linux FileSystem)
(/dev/sda2 31GBは未作成)
SSD Diskではswap利用しない
【注意】Windows10のeMMCは、/dev/mmcblk1として見えるので、この領域を変更することはダメです。
④ubuntu-18.04.1 LiveCD(USB+rEFInd)をUSBディスクからブート
インストール先 /dev/sda1 => ext4(mount /)
ブートデバイス boot device(/dev/sda)
⑤BIOS(del-key) setup
Boot -> Boot Option Priorities
Boot Option #1 : ubuntu
Boot Option #2 : Windows Boot Manager
Boot Option #3 : UEFI: Built-in
PC-reboot -> Grub menu -> ubuntu-18.04 起動
⑥ubuntu導入後、Windows起動確認(F7からWindowsを選択、または、grubメニューでWindows選択)
Windowsの動作確認
⑦/dev/sda2の作成(SystemrescueCDをUSBディスクからブート)
gParted
/dev/sda2 31GB (Linux FileSystem)
⑧US-Keyboard設定、日本語入力切替設定
下記サイトを参照
<https://do-you-linux.com/blog/2018/05/03/ubuntu18-04-lts%E3%81%A7%E3%80%8C%E6%97%A5%E6%9C%AC%E8%AA%9E%E5%85%A5%E5%8A%9B%E3%80%8D%E3%81%99%E3%82%8B%E6%96%B9%E6%B3%95-%E6%97%A5%E8%8B%B1%E3%82%AD%E3%83%BC%E3%83%9C%E3%83%BC%E3%83%89%E5%AF%BE/>
<https://qiita.com/SUZUKI_Masaya/items/2f2ef9fdb63fe017c6d2>
<https://teratail.com/questions/100906>
⑨その他
・ソフトウェア更新時にkey-board設定確認があり、私は「標準104」を選択しました。
・ubuntu導入直後は、swapファイルが作成される。SSDではswap不要なので削除しました。
sudo swapoff /swapfile
sudo rm /swapfile
=> reboot
・内蔵カメラの無効化
下記サイトを参照
<http://baker-street.jugem.jp/?eid=360>
(5)免責事項
・画面キャプチャの資料なしで、文書のみの説明です。
・参考情報としての公開です。タイプミスなどがある可能性もあり、自分で確認願います。
・構築をしたのは2019年1月の実績ですが、環境依存のこともあるので、自己責任で活用願います。
以上
オフライン
Jumper EZbook 3 proにubuntu-18.04.1を導入して、updateを実行しても、
touchpadでクリック操作ができません。tap操作は可能です。
この問題は、Linux kernel v 5.0 RC7で解決しました。
問題をubuntuoneに投稿し、回答を受けて、kernel変更を行い、改善しました。
オフライン
Win10とUbuntu-18.04のマルチブートを利用していましたが、
Win10をほとんど利用しないのでubuntu-18.04だけに再構築しました。
購入したJumperの場合、Windowsのライセンスキーを調べることができ、
日本語版のWindows10を再導入できると考えて、変更をしました。
ディスク構成とTouchpad問題に関して、投稿します。
(1)ディスク構成
SSD(128GB)を追加しており、こちらにefiのPartitionを作成。すべてGPTとしました。
SSD /dev/sda1 fat32 efi
/dev/sda2 ext4 /
EMM64 /dev/mmcblk1 ext4 User領域として利用
(2)touchpad
xstackを利用しています。
sudo apt-get install --install-recommends linux-generic-hwe-18.04 xserver-xorg-hwe-18.04
kernelは、4.18.0系です。touchpadはシングルタップによるWindows移動ができません。
しかし、左クリックが利用できるので問題ありません。単なるシングルタップは使えます。
問題が気になる方は、kernel 5.0系を利用すると改善します。
以上
オフライン
今まではubuntu-18.04.1日本語版を導入して、updateでubuntu-18.04.2へ移行していましたが、
ubuntu-18.04.2 日本版が提供されたので、再度、導入作業を実施して、下記問題が発生しました。
改善方法を含めて投稿します。jumperのディスクレイアウトは同じで、install媒体のみ変更。
<発生した問題>
‘grub-efi-amd64-signed’パッケージを/target/にインストールするのに失敗しました。
GRUBブートローダなしでは、インストールしたシステムは起動しません。
<改善策>
Ubuntu 18.04 その146 - ライブセッションでBoot-Repairを利用するには・起動に関する問題を修正するツール
<https://kledgeb.blogspot.com/2018/06/ubuntu-1804-146-boot-repair.html>
ubuntu-18.04.2のliveCDは、universeリポジトリーの有効化はされていました。
boot-repairを導入後、おすすめの修正を実施して、terminalにコピー&ペーストで処理できます。
<その他>
原因はわかりませんが、/etc/fstabの/boot/efiがboot-repairで修正(umask=0077 => defaults)されていました。
オフライン
もう一点、加筆します。
boot-repairを利用後、grub定義を実施すると、grub menuに大量項目が表示されます。
これは/etc/grub.d/25_customの影響で、chmod 644に修正して改善します。
また、ubnutu-18.04.1ではjumperのIntel celeron N3450環境ではgrubからisoイメージを
ブートできませんでした。しかし、ubuntu-18.04.2ではgrubからisoイメージブートが
できるようになっています。多分、インストール方法が楽になる気がしています。
オフライン