
Ubuntu日本語フォーラム
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USB フラッシュに「Ubuntu 7.04 」をインストールして、それを確実に起動する
「ブートCD」の作成法を示します。
BIOSがUSBからの起動に対応していないPCでは勿論ですが、対応しているPCでも、
BIOSを設定し直す手間や起動時の手間を考えると、非常に役に立つと考えられます。
現在,不具合は全くありません。
Ubuntu-Live-CD が動くようなスペックのPCでは、まず大丈夫でしょう。
名刺大のCD-Rに焼いて、USBフラッシュと一緒に持ち歩き、BIOSの対応を全く気にする
ことなく、多くのPCで利用することができます。
以下の方法はスクリプト化して、驚くほど簡単です。
(A) CUI 版
(B) GUI 版 --- Linux初心者の方へ ---
の2つに分けて書きますが、
(B)のGUI 版は、CUI が苦手なLinux初心者の方でもWindows と同様に楽に作成できる
方法です。
### 「Ubuntu 7.04」の USB Flash へのinstall法については、
FrontPage の 「Ubuntu Japanese Team Wiki」の「How To ユーザー向け」の
「InstallingOnUSBFlash - Desktop CDをUSBメモリにインストールする」
を御覧下さい。
### また、USB Flash の上手なパーティション分割法は、
「7.04 Ubuntu on USB Flash --- 工夫と注意」
の 「3. 非常に便利なUUFの使い方 --- お薦めです!!」
を御覧下さい。
### USB HDD にも USB Flash と同じようにinstallし、多くのPCに接続し、ここで作る
「ブートCD」で起動して使うことができます。 例えば、余っている内蔵型の HDD が
携帯Ubuntu に変身します。 関心のおありになる方は、
「7.04 Ubuntu on USB HDD --- 複数のPCで使う方法」
を御覧下さい。
### また、優雅で上品なデスクトップとなったKubuntuをUSB-Flashにインストール
したければ、 「7.04 Kubuntu on USB Flash --- 簡単なインストール法」
を御覧下さい。ここで作成する「ブートCD」で起動することができます。
### Ubuntu on USB Flashの使用上のtroublesを避けるためにも、是非、
「7.04 Ubuntu on USB Flash --- 工夫と注意」
を御覧下さい。
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(A) CUI 版
1. 「 Ubuntu 7.04 日本語ローカライズ版 Desktop CD 」を CD に焼き、それでPCを起動します。
2. /home/ubuntu に スクリプトファイル boot-uf.sh を作成し、以下の10行を書き込んで保存します。
$ gedit boot-uf.sh
#!/bin/sh
mkdir bootcd
cp /cdrom/isolinux/* bootcd
cp /cdrom/casper/vmlinuz bootcd
cp /cdrom/casper/initrd.gz bootcd
mv bootcd/isolinux.cfg ./
sed -e '13,28d' -e 's/file=\/cdrom\/preseed\/ubuntu.seed//' -e 's/or install //' -e 's/\/casper\///' -e 's/300/50/' -e 's/=no/=no persistent/' isolinux.cfg > bootcd/isolinux.cfg
sudo mkisofs -R -b isolinux.bin -no-emul-boot -boot-load-size 4 -boot-info-table -o bootcd.iso bootcd
rm -rf isolinux.cfg bootcd
3. スクリプトファイル boot-uf.sh に実行権を与え、実行します。
$ chmod u+x boot-uf.sh
$ sh boot-uf.sh
4. /home/ubuntu に出来ている bootcd.iso を、CD-R(W) に焼いて出来上がりです。
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(B) GUI 版 --- Linux初心者の方へ ---
1. 「 Ubuntu 7.04 日本語ローカライズ版 Desktop CD 」を CD に焼き、それでPCを起動します。
2. 「テキスト・エディタ」を開き、以下の10行を Copy & Paste し、ファイル名を「 boot-uf.sh 」として保存します。
#!/bin/sh
mkdir bootcd
cp /cdrom/isolinux/* bootcd
cp /cdrom/casper/vmlinuz bootcd
cp /cdrom/casper/initrd.gz bootcd
mv bootcd/isolinux.cfg ./
sed -e '13,28d' -e 's/file=\/cdrom\/preseed\/ubuntu.seed//' -e 's/or install //' -e 's/\/casper\///' -e 's/300/50/' -e 's/=no/=no persistent/' isolinux.cfg > bootcd/isolinux.cfg
sudo mkisofs -R -b isolinux.bin -no-emul-boot -boot-load-size 4 -boot-info-table -o bootcd.iso bootcd
rm -rf isolinux.cfg bootcd
3. /home/ubuntu にできているファイル boot-uf.sh を右クリックし、「プロパティ」 -> 「アクセス権」に入り、
「 実行 : □ プログラムとして実行できる 」 にチェックを入れ、閉じます。
4. ファイル boot-uf.sh をダブルクリックし、「実行する」 をクリックします。
5. /home/ubuntu にできている bootcd.iso を、CD-R(W) に焼いて出来上がりです。
最後の編集者: moz (2009-04-28 01:14:30)
オフライン
mozです。
kumanoyuya様より、「cuiコマンドのスクリプト化」の御要望を戴きました。
早速、「スクリプト版」を作成してみました。
幾分簡単になったと思います。
最後の編集者: moz (2007-06-19 06:29:04)
オフライン
moz による投稿:
mozです。
kumanoyuya様より、「cuiコマンドのスクリプト化」の御要望を戴きました。
早速、「スクリプト版」を作成してみました。
幾分簡単になったと思います。
早速に対応していただきまして有難うございます。
これで、Copy&Pastすれば入力ミスはなくなるのと、一度作成したスクリプトファイルの使いまわしができます。
* sed:ストリーム・エディターの行は、何をやっているのかチンプンカンプンなんですが、cui解説を参考に勉強します。
開発チームの皆さんへ : 特に、セキュリティにカラム部分の対応をよろしくお願いします。
オフライン
「Ubuntu on USB Flash」に重要なデータを入れて、仕事で使われている方にとっては、少しでもsecurityを
確保したいところでしょう。
「7.04 Ubuntu on USB Flash --- 工夫と注意」
に、不十分ながら簡単な対策として 「 7. 「Ubuntu on USB Flash」をより安全に使う 」 を追加しました。
興味がおありになれば、御覧下さい。
最後の編集者: moz (2007-07-28 12:19:28)
オフライン
お世話になります。皆様の記事を参考に「Ubuntu7.04」の「USB Flash」を試しています。生憎、USB起動のPCがないため(職場のPCもBIOS変更不可)、記事にある起動ディスクを使ってみました。うまく動作しているマシンもありますが、初回は起動できてもそれ以降は”ATA1, port failed to respond”のようなメッセージが出て停止してしまいます。色々調べても対策は分からずお知恵を拝借できればと書込みました。よろしくお願いします。
最後の編集者: aok118 (2007-09-29 20:44:40)
オフライン
ご返事が大変遅れて申し訳ありません。
この不具合については経験がないので、web上の記事を参考にして書きます。
Bug #107417 in linux-source-2.6.20 (Ubuntu) として指摘されている、kernel のbugと
考えられます。
簡単な説明の英文をそのまま引用します。
There’s a known bug in Ubuntu 7.04 (Feisty) with some ata detection routine that
causes the system to take over 2 minutes to boot.
Bug #107417 in linux-source-2.6.20 (Ubuntu):”ata1: port failed ...
[Bug 107417] Re: ata1: port failed to respond
などを参考になさってみては如何でしょうか。
後者の中には、List of similar bug reports: として幾つかの報告が挙げられていますので、それもご覧ください。
解決法の一つは、
HOWTO: failed to set xfermode [SOLVED]
に書かれていますが、kernel option に irqpoll を書き加えることのようです。
「ブートCD」で起動して、5秒間続く「Ubuntu」の最初の画面が現れたら、F6ボタンを押します。
すると、画面の右下に次のような 「起動オプション」 が現れます。
起動オプション boot=casper initrdx=initrd.gz quiet splash tz=Asia/Tokyo utc=no persistent --
persistent の次に irqpoll を書き加えて、その末尾を persistent irqpoll -- とされてみては
如何でしょうか。
オフライン