UbuntuのLiveCDで、Puppy LinuxやDSLなどが行っている、「起動時に全てRAMに読み込む」を行う方法です。

LiveでPCを起動し、最初の起動画面で[F6]キーを押し、画面の下に出る起動オプションに TORAM=yes と追加します。

例えば ubuntu-ja-8.04.2-desktop-i386 では

file=/cdrom/preseed/ubuntu.seed boot=casper initrd=/casper/initrd.gz quiet splash tz=Asia/Tokyo utc=no --
を
file=/cdrom/preseed/ubuntu.seed boot=casper initrd=/casper/initrd.gz quiet splash tz=Asia/Tokyo utc=no TORAM=yes --

とした後、Enterを押して起動を開始します。

当方では ubuntu-ja-8.04.2-desktop-i386 で動作を確認しました。

【メリット】
・アプリの起動が高速。
　　特にOpenOfficeやFirefoxなど、起動時にファイルシステムから多量のデータを読み込むものは効果が顕著に見られます。

・動作中にCDを取り去る事ができ、空いたドライブを使える
　　ドライブに別のディスクを入れて使うことができます。

【デメリット】
・多量の物理メモリを要求
　　少なくとも通常のLiveCDで必要とするメモリに追加して、filesystem.squashfs を丸ごとメモリにコピーしておくための物理メモリが必要です。
　　ubuntu-ja-8.04.2-desktop-i386 では filesystem.squashfs は 633MB ありました。
　　メモリが足りないPCでRAMブートすると、起動中にハングアップしてしまいPCの電源ボタンで強制終了するしかなくなったりします。

・OS起動は遅い
　　通常の起動に加え、600MB超のデータを低速な光学ディスクから読み込む時間がかかるため起動は遅いです。

【未確認事項】
・動作中にCDを取り去る事ができたが、開いたドライブでディスクは焼けるのか？(可能に見えるが未確認)
・RAMブート中のデスクトップからのインストール作業
　　CDを抜いてしまうと、インストール中にCDROMを確認する箇所があるためそこで止まる事は確認。

最後の編集者: ack (2009-02-19 04:55:45)