これまでにLiveCDの.isoファイルをGRUB2のloopbackコマンドを使って、
USB-HDDにインストールしたUbuntu9.10のパーティションから起動したり、
USBメモリーにインストールしたGRUB2とLiveCD.isoの組み合わせで起動したりと
してきましたが、今回、標題のとうり、DOCOMO携帯P905iを使って試しました。

　・USB-HDD ubuntu9.10及びUSBメモリーでの起動

　　　　・ubuntu9.10のisoファイル
　　　　・gparted-live-0.4.8-7.iso ・・・ このバージョンからloopbackに対応
　　　　・pmagic-4.8.iso・・・Parted Magic　RAMから実行、Google Chrome搭載

　・DOCOMO P905iからの起動 で使用したisoファイル

　　　　・pmagic-4.8.iso (73MB)

　---- 概略 ----

　P905iは電話機能が使えなくなり、機種変更したため残しておいたものですが、
カメラ、iミュージック、iモーションは使えました。おもに動画（MP4）の再生に
使っていました。microSDの１GBに150MBほどの空き容量がありましたので、
p905iが使用するフォルダー（ DCIM、SD_VIDEO等）と同じディレクトリーに
GRUB2のファイル、isoファイルをおいています。microSDの/(ルート)に混在している
状況です。

　microSDはP905iでフォーマットしており、FAT16、１パーティション、USBモードは
microSDモード、USB1.1接続、PCとの接続は専用のUSB接続コードです。

　作成に使用したPCは、sony VGN-CS91S、Core2Duo 2.5GHZ、RAM1GB、USB-HDDの
Ubuntu9.10です。


　---- 作成手順 ----

　１、ubuntuを起動してP905iを専用のUSB接続コードでPCに接続する。
　　　デスクトップにアイコンが表示される。

　２、そのアイコンをクリックして開き、LIVEというフォルダーを作成する。
　　　フォルダー名は何でもよい。

　３、pmagic-4.8.iso.zipをダウンロードして展開、それをさきに作成したLIVEにコピーする。

　　　　http://partedmagic.com/download.html
　　　　　　　・pmagic-4.8.iso.zip
　
　４、P905iのマウント名、マウント先を調べる。普通は/mediaにマウントされる。

　　　　$ ls /media
　　　　　B087-0EC8  cdrom  cdrom0

　　　P905iは/mediaにB087-0EC8という名前でマウントされている。

　５、P905iのデバイスファイル名を調べる。

　　　　$ sudo blkid
             /dev/sda1: UUID="C6CEFC95CEFC7F4D" LABEL="Recovery" TYPE="ntfs"
             /dev/sda2: UUID="62BA4F7ABA4F49AD" TYPE="ntfs"
             /dev/sda3: LABEL="GRUB" UUID="9D90-B080" TYPE="vfat"
             /dev/sda5: UUID="54EA5171EA51507A" TYPE="ntfs"
             /dev/sdb1: UUID="ca8f8161-5ea6-495a-b103-452f5486bbf9" TYPE="ext3"
             /dev/sdb2: UUID="d4571a9a-0451-4e01-9ecc-ab408700f3c4" TYPE="ext3"
             /dev/sdb3: UUID="34518e67-fdb6-4cdc-8161-0598ed9aeeb6" TYPE="swap"
             /dev/sdc1: SEC_TYPE="msdos" LABEL="" UUID="B087-0EC8" TYPE="vfat"             

　　　/dev/sdaは内蔵HDD、/dev/sdbはUSB-HDD、/dev/sdcがP905iである。

　６、GRUB2をインストールする。

　　　　$ sudo grub-install --root-directory=/media/B087-0EC8 /dev/sdc

　　　・マウントポイント・・・/media/B087-0EC8
　　　・インストール先・・・・/dev/sdc ( MBR )


　８、grub.cfgを作成する。

　　　　$ sudo gedit /media/B087-0EC8/boot/grub/grub.cfg

　　　開いたエディターに次の内容をコピー、保存する。

　　　　# Timeout
          set timeout=30

          #Default boot
          set default=0

          # Entry
          menuentry " Parted Magic" {
          set root=(hd0,1)
          loopback loop /LIVE/pmagic-4.8.iso
          linux (loop)/pmagic/bzImage iso_filename=/LIVE/pmagic-4.8.iso boot=live load_ramdisk=1 prompt_ramdisk=0 noeject noprompt quiet vga=791
          initrd (loop)/pmagic/initramfs
          }

　　　　注・・・ハードの違いにより起動しない場合があるので、カーネル行のオプションを変更しなければ
　　　　　　　　ならない場合もある。　　　

　８、アクセス権を変更して完了。

　　　　$ sudo chmod 777 -R /media/B087-0EC8 /boot


　---- 動作検証 ----

　・P905iの本来の機能が使えるか確認・・・iミュージック、iモーション、カメラ（写真、動画）問題無し。
　・起動時間が長い。・・・RAM上にsqfsファイルをコピーするときに時間がかかる。約3分程度。USB1.1接続のためと
　　　　　　　　　　　　　推察している。microSDをP905iから取り外し、USBアダプターに差し込み起動すると、
　　　　　　　　　　　　　ほんの４、５秒でsqfsファイルのコピーが終わるので、全体としての起動にはストレスは感じない。
　・Parted Magic・・・・　ネットワークを起動すると、自動的にGoogle chromeが起動する。その後、メニューから
　　　　　　　　　　　　　flash player pluginをインストールする。youtubeの再生、NHKの動画ニュース等問題なく
　　　　　　　　　　　　　視聴できる。日本語入力はできない。
　・その他・・・・・・・　今回は、遊び感覚で携帯を使用したが、本来ならUSBメモリーやmicroSD(HC)等を使う方が
　　　　　　　　　　　　　いいと思う。