
Ubuntu日本語フォーラム

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まずは、素のUbuntu 12.04 LTSでインストールした環境とポイントリリース版(12.04.1や12.04.2など)でインストールした環境との違いについて説明しようかと思います。
…と思ったのですが、Ubuntu Weekly Topicsの「Ubuntu 12.04.3のリリース」に詳しく書かれていますので、そちらをお読みください(汗)
http://gihyo.jp/admin/clip/01/ubuntu-topics/201308/23
少し補足をすると、12.04.2以降のポイントリリース版でシステムのインストールをすると、カーネルやXorg周り(MESA込み)が新しいバージョンのものに置き換わっていますので、新しいハードウェアへの対応がよくなっていたりバグが解消されていたりといったことがあります。
こう見ると良いことばかりのように思えたりもするのですが、バージョンが変わるということは逆もしかりで、仕様の変更により動かなくなったり挙動がおかしくなったりするソフトも出てきたりします。
ということで、そのような「初期の12.04では問題はないのだがlts-hogehogeでは問題が起きる現象」というのをまとめたりすると、これから(再)インストールに臨まれる方や不具合に合われてしまった方の参考になったりしないかなぁと思い、トピックを立ててみました。
情報をお持ちの方はどしどし投稿していただきたく思います。
(性質上、このトピックは伸びないのが理想ではあるのですが)
「このトピックを読んだけど(読んでしまったがゆえに)結局どうすれば良いのかわからないのですが」、という場合はハードウェアの環境や利用目的などを添えて https://forums.ubuntulinux.jp/viewforum.php?id=15 で質問してみてください。
※ なお、12.04.2以降のポイントリリースでインストールした場合は、14.04のリリース後にlts-[14.04]なものに移行されるようですので、「ずっとlts-quantalのままで…」といった考えは微妙だったりします。
オフライン
問題点: かなり古いグラフィックハードウェア下では描画が遅くなっている可能性があります
カーネル: lts-quantal(12.04.2のデフォルト)
備考:
これはxorg-serverから数ある2Dアクセラレーション方式の一つ「XAA」が撤去されてしまったことによります。
※ このXAAアクセラレーション方式は大昔のものなので、大半の方は影響がありません。
かなーり古いグラフィックチップを使っているんだよなぁという方は、一度ログファイルの「/var/log/Xorg.0.log」を開いてxaaのエラーが出ていないか確認してみると良いかもしれません(記録を取り忘れていたようでエラーメッセージの記述内容がちょっとわかりません)。
xaaのエラーが記録されているようだと、2Dのアクセラレーションは全く使用されていませんので描画能力が汎用ドライバーのvesaと同じくらいの性能となってしまっています。
lts-quantal以降を維持したままこの問題を解決させるのは無理で、少なくともXorg周りは初期のバージョンに戻さないとなりません。つまり、カーネルだけをlts-quantalで維持するということです。ですが、Xorg周りを戻したらアクセラレーションのバグを踏んでしまった、などということもあり得ますので、あまり現実的ではないかもしれません。
最後の編集者: hito (2013-08-31 22:36:39)
オフライン
問題点: ureadaheadが機能しない。
カーネル: lts-raring(12.04.3のデフォルト)
備考:
ureadaheadは、システムの起動時に使われるファイルを先行的に効率良く まとめて読み込むことで起動を円滑にするというソフトなのですが、カーネル側の仕様変更により「使用されるファイルのデーターベース化」ができなくなっています。
とはいえ、これが何らかのトラブルを引き起こすということはないと思いますので、機能しないことを気にする必要は無いでしょう。(ureadaheadが機能しなくて嘆くのはicewmユーザーだけだと思います…)
一応バグ報告は上がっていますので、対応されることに期待しましょう。
https://bugs.launchpad.net/ubuntu/+source/ureadahead/+bug/1176536
最後の編集者: hito (2013-08-31 22:36:58)
オフライン
問題点: intel_gpu_topが動かない
ポイントリリース: 12.04.3 + カーネル: lts-raring
備考:
intel_gpu_topは名前の通りIntel GPUの動作状態を確認することができるコマンドなのですが、それほど有用なモニタリングソフトというわけではないと思いますし、使用している人もほとんどいなさそうです。起動させているとシステムを巻き込んでフリーズしたりするので、私も使ってません。
なのでというわけでもありませんが原因などは何も調べてません(汗)
ハードウェアに近いものはわりと影響を受けやすいということで載せてみました。
最後の編集者: hito (2013-08-31 22:37:15)
オフライン
問題点: intelグラフィック環境+MPlayer系メディアプレーヤー(xine系も?)では60fps動画の再生に問題あり?
カーネル: lts-raring(12.04.3のデフォルト)
GPU:Ivy Bridge GT1
備考:
動画系の問題は確認や説明がはてしなく面倒なので、かなり曖昧な内容になっているかもしれませんが…。
(そして、性質や内容から、投稿するかどうかも迷った…)
まず、intelグラフィック環境以外の方は読み飛ばしてください。
UbuntuやXubuntu標準のメディアプレイヤー(GStreamer系)やvlcを使用するという方も読み飛ばして構わないと思います。軽く確認した限りでは問題なさそうです。
そして、YouTubeやDVDなどの動画しか観ないという方も読み飛ばして良いかと思います。動画は大抵30fps以下なので影響はないと思います。
と絞った所で本題。
intelグラフィック環境下ではlts-quantalまでとlts-raring以降とで適用される2Dアクセラレーション方式が違います。具体的にはlts-quantalまではUXAが、lts-raring以降では新しいSNAがデフォルトとして使用されるようになっています。
この新しいアクセラレーション方式がメディアプレーヤーに影響してしまっているようです。
私が遭遇したのは、MPlayer系メディアプレーヤー(gxineでも似た症状になったのでxine系メディアプレーヤーも怪しい)で60fpsの動画(おそらくモニターのリフレッシュレートと同レベルのものが影響を受けるのではないかと思うのですが)を再生すると映像と音声の同期ズレやコマ落ちが発生するといったものでした。ただし、この条件(60fps)に更に映像の解像度やフルスクリーンモード表示下など様々な条件をプラスした状態でないと発生しないようです。
また、Xubuntu環境下では全く問題がないなど、デスクトップセッションにより症状が違うようでもあります(意外だったのはUnity環境下とicewm環境下での症状が同じだったこと…)。
これではちょっとわかりにくいかなぁと思いますので、「lts-raring + intelグラフィックドライバー + 60fps動画 + MPlayer系(およびxine系)メディアプレーヤーだとイラッとさせられるかもしれない」といったざっくりとした認識で良いのではないかと思います。
それで、lts-raringを維持したままこの問題を解決させたいとなると、全てのデスクトップ環境下で通用するのは「UXAに変更する」といったものですかね(Unity環境下ではこれしか通じなさそうでした)。
※ この問題に関してはlts-saucy以降で改善される余地ありとみます(というか願望)。
最後の編集者: hito (2013-08-31 22:38:12)
オフライン
問題点: 古めのキャプチャーユニット?+mencoderで録画すると早送りの映像が出来上がる。
カーネル: lts-saucy(12.04.4 でデフォルト採用予定)
備考:
私が確認したのはbttvドライバーが宛てがわれるキャプチャーユニット+mencoderでの録画でした。ネットで検索してみたところ、saa7134ドライバーでも同様のようです(http://blog.teatime.com.tw/1/post/444)。
他は見当たりませんので、古めのキャプチャーユニットだけが影響を受けるのではないかという印象です(が、私の検索能力はあてにしないでください。英語がダメなので)。
原因はLinuxカーネルのバージョン3.9で内部で使用する関数が変更されたことにあります。
ですが、v4l2周りはちょくちょく弄られていたいりしますので、今後のバージョンアップで状況が変わることもあり得ます(とりあえず3.10までは確認しています)。
改善されたときは訂正しにきます(暇があれば…)。
ちなみに、ffmpegは影響を受けていない感じです(bttv+ffmpegでの録画は前々から存在しているバグが邪魔をしてくれて厳しいのですが、どうにか映像だけを録画して確認しました)。
lts-saucyを維持したままこの問題を解決させるには、今のところカーネルを修正するしかないように思います。
(という予定)
最後の編集者: hito (2013-08-31 22:39:22)
オフライン
報告1
* lts-quantal(12.04.2のデフォルト)のkernel-3.5系はUEFIエントリーが操作できない。
UEFIで一度インストールすれば、滅多にNVRAMのUEFIエントリーを操作しないので最近気づいた。
UEFI Firmwareの起動デバイスメニューに表示されるOSエントリーだが、これをefibootmgrコマンドで操作できない。
12.04.2のLive Imageからkernel-3.5系の最新までダメです。
$ sudo efibootmgr -v
Fatal: Couldn't open either sysfs or procfs directories for accessing EFI variables.
Try 'modprobe efivars' as root.
この様にエラーとなりアクセスできません。
8月にgrubのアップデートがあり、その時もエラーが出力されていますが、インストールを12.04.1で実施してlts-quantalを導入していたので問題にはなりませんでした。
kernel-3.2系と、不思議な事にubuntu 12.10のkernel-3.5系では問題ない。
インストールを12.04.1で実施し、lts-quantal(12.04.2)を導入したほうが良い。
又、lts-raring(12.04.3)kernel-3.8.0-29でも問題ない。
(但し、ubuntu 13.04のLive Imageでは別のエラーでUEFIエントリーが操作できない)
https://bugs.launchpad.net/ubuntu/+sour … ug/1167567
https://bugs.launchpad.net/ubuntu/+sour … ug/1173423
https://bugs.launchpad.net/ubuntu/+sour … bug/999475
報告2
* 別トピックであげていますが、unity-5.20の状態でlts-quantalを導入し、intel driverをSNAモードにすると不具合がある。
lts-quantalからxorg.confに記述するだけで2D描画がSNAモードで使用可能ですが、GUIアプリケーションをフルスクリーンにすると戻れなくなり再起動するしかない。
正確にはフルスクリーンから戻る操作をするとGUIが再描画されなく、結果として何も操作できなくなる。
unity-5.22で直されているが、まだリリースされていない。
https://bugs.launchpad.net/ubuntu/+sour … ug/1064155
lts-raring(12.04.3のデフォルト)では標準でintel driverがSNAモードとなるが、この現象は発生しない。
lts-quantalでもintel driverを標準のUXAモードで使えば問題はない。
(但し動画などを見る人は、lts-quantalでUXAだとSNAよりもティアリング等が目立つのが気に入らないかもしれない)
報告3
* 特定の機種の話になってしまいますが・・・
lts-raring(12.04.3のデフォルト)において、Lenovo G580(26897LJ)でタッチパッドの制御が標準で可能となった。
Fn + F6によるタッチパッドの有効/無効が可能に。(今まではtouchpad-indicatorで代替え制御してました)
しかし、自分の使うアプリケーション郡の何かが邪魔をして途中から使えなくなってしまった。
始めはlts-raringにアップグレードで使えると思ったのですが、lts-quantalからのアップグレードではタッチパッドの制御が動作しませんでした。
そこでバックアップを取り、lts-raringをクリーンインストールしたのですが、必要なアプリケーション郡をインストールしていたらいつの間にか使えなくなっていました・・・・
導入されたパッケージが多いので、何がいたづらしているのか調べきれていません。
またインストールからと言うのも時間的に無理なので・・・
最後の編集者: hito (2013-08-31 22:40:21)
* Lenovo G580(26897LJ)において、Fn + F6でtouchpadの有効/無効を制御できない件。
追加ソフトの削除や再インストールでも復帰しないので、しばらく考え込んでいましたが、原因が判明しました。
原因は、追加ソフト等とは全く関係の無いカーネルオプションにありました。
Intel HD Graphics系によくあるFnキーでbrightnessが制御できない件を回避する為に以下のカーネルオプションを追加しています。
acpi_backlight=vendor
しかし、これを設定するとFn + F6によるtouchpadの有効/無効が機能しなくなります。
"acpi_backlight=vendor"を外してしまうとbrightness制御がFnキーでできなくなる為、現状の回避策としては以下の2つ。
1. synclientコマンドでon/off動作(トグル)するスクリプトを組み、自動起動に登録しておく。
使用中にon/offしたい時は、スクリプトを端末より実行ればよい。
2. PPAからtouchpad-indicatorを導入する。(USBマウスを検出して自動的にtouchpadをon/offにしてくれる)
但しこちらはubuntu 12.04環境で弊害がある。
gimpで画像編集しようとするとXがcrashし、ログイン画面に戻されてしまう。
https://bugs.launchpad.net/ubuntu/+sour … ug/1024745
https://bugs.launchpad.net/ubuntu/+sour … ug/1021517
bug的には修正されている事になっていますが、現状では再現します。
touchpad-indicatorを自動起動しない様に設定してログインし直すか、dconfで値を設定する。
$ dconf write /org/gnome/settings-daemon/peripherals/touchpad/touchpad-enabled true
等の回避案がある。
"1"が好きな時にコマンド入力でOn/OFFできるし、dconf等の設定変更も必要ないので現実的。
うっ。すばらしすぎる。ありがとうございます。
……が、「12.04.2(lts-quantal)」という表記は、わりとまずいかもしれません。これらはあくまでカーネルの名前なので、「12.04.2 + lts-quantalカーネル」とか「lts-quantal(12.04.2のデフォルト)」などといった表現を使って頂くのが安全です。
「lts-quantal」とか「lts-saucy」という表現とポイントリリースをごっちゃにするとユーザーランドまで混ざってカオスな世界が広がりかねないので、ポイントリリースとカーネル&Xスタックはなるべく分離した方がよさそうです。もし同意頂ける場合、既投稿分についても↑のような変更を行おうと思いますので、ご了承頂ける場合は「管理者へ報告」をして頂ければ幸いです。
※ ご連絡を頂いたので、上記の編集を適用しました。カーネルかユーザランドか判断がつかない箇所は or 的な表記で残してあります。
最後の編集者: hito (2013-08-31 22:42:58)
オフライン
lts-saucyについて報告
saucy相当のXorgである、xserver-xorg-lts-saucyが提供された為、インストールしてみました。
既にubuntu 12.04.4となっていたvirtualbox中のJP-Remix(32bit)では、何ら問題なくインストールできたのですが、物理ハードウェアーにインストールされたubuntu 12.04.4-64bitでは依存関係でインストールできませんでした。
$ sudo apt-get install xserver-xorg-lts-saucy
パッケージリストを読み込んでいます... 完了
依存関係ツリーを作成しています
状態情報を読み取っています... 完了
インストールすることができないパッケージがありました。おそらく、あり得
ない状況を要求したか、(不安定版ディストリビューションを使用しているの
であれば) 必要なパッケージがまだ作成されていなかったり Incoming から移
動されていないことが考えられます。
以下の情報がこの問題を解決するために役立つかもしれません:
以下のパッケージには満たせない依存関係があります:
xserver-xorg-lts-saucy : 依存: xserver-xorg-core-lts-saucy (>= 2:1.11) しかし、インストールされようとしていません
依存: xserver-xorg-video-all-lts-saucy しかし、インストールされようとしていません または
xorg-driver-video
依存: xserver-xorg-input-all-lts-saucy しかし、インストールされようとしていません または
xorg-driver-input
依存: xserver-xorg-input-evdev-lts-saucy しかし、インストールされようとしていません
推奨: libgl1-mesa-dri-lts-saucy しかし、インストールされようとしていません
推奨: libgl1-mesa-glx-lts-saucy しかし、インストールされようとしていません
推奨: xserver-xorg-input-all-lts-saucy しかし、インストールされようとしていません
推奨: xserver-xorg-video-all-lts-saucy しかし、インストールされようとしていません
推奨: x11-xserver-utils-lts-saucy しかし、インストールされようとしていません
競合: libgl1-mesa-glx (>= 0~)
競合: libgl1-mesa-glx:i386 (>= 0~)
競合: libglapi-mesa (>= 0~)
競合: libglapi-mesa:i386 (>= 0~)
E: 問題を解決することができません。壊れた変更禁止パッケージがあります。おそらく各ユーザーの環境によって出たり出なかったりすると思われますが、lts-raingの時のバグ報告があったのでそれを参考にして以下の様にインストールした所、依存関係の問題は出なくなりました。
sudo apt-get install xserver-xorg-lts-saucy libglapi-mesa-lts-saucy:i386 libgl1-mesa-dri-lts-saucy:i386 libgl1-mesa-glx-lts-saucy:i386
ia32-libsがインストールされていた環境だったので、それが何か悪さをしたのかとも思われますが、とりあえず問題なく動作しています。
それと、以前から気づいていたのですが、Xorgのlts-quantal, lts-raring, lts-saucyの共通情報として以下があります。
Xorgのlts-*****をインストール後に、不要になったパッケージの設定ファイルを削除すると/usr/bin/Xorgのリンクである/etc/X11/Xが削除されてしまいます。
気づかずに再起動するとGUIが起動不能となります。(不要になったパッケージの削除だけならば問題ありません)
バグ報告もあります。
https://bugs.launchpad.net/ubuntu/+sour … ug/1132736
リンクが削除されるだけなので、CUIから以下で対処可能です。
$ sudo ln -s /usr/bin/Xorg /etc/X11/X
又はバグ報告より
$ sudo dpkg-reconfigure -phigh xserver-xorg