Ubuntu日本語フォーラム
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[News] Compiz/Unityに関する近況 - Report.2 [News]
皆様
既にご存知の方が多いかと思われますが、OMG! Ubuntu!にて18日付けでUnity Compiz won’t be backported to Ubuntu 10.10 Maverickと発表されております。
要約すると、「NattyでのCompiz/Unity開発へ注力するため、Maverickへのbackportingは一時見送る」という意味になろうかと思います。現在のUnity/PPAでも15日以降はupdateが止まった状態です。事実、このCompiz/UnityをMaverickで動作させるためにはかなりの作業が必要と思われ、テスタも非常に疲弊するでしょう。つきましてはtistaのCompizテストも一時的に休止せざるを得ません。それを浮け、当面はpre-alpha Nattyでのpsbドライバのテスト、NattyでのCompiz/Unityテスト、およびMaverickでの成果をLucid以前へbackportする作業へシフトする予定です。ただし、Karmicに関してはサポート期限が近いこともあり、多くの改修が行えないと思われますが、もしKarmicユーザの方で現状の目立った不具合等ありましたらご一報を。
結論からすると、当面はMaverick以前でUnity on Poulsboはかなり厳しいという見方が妥当なところでしょう(ただしMaverickなら、Compiz/Unityをsourceからbuildするという手段が残されてはいますが、tistaもまだテストしておりません)。テスト機が足りず(現状はVAIO P x2、VAIO X x1、DELL mini10 x1)、持分のtaskを消化することに多くの時間を費やしており、新規taskに手をつけられていないというのが実状なのですが・・・。
tista
誤記がありました・・・。
訂正します。
誤:
現状はVAIO P x2、VAIO X x1、DELL mini10 x1)
正:
現状はVAIO P x2、VAIO X x1、DELL mini12 x1)
[Reports] Suspend/Resumeに関わるBluetooth Devicesについて [Reports]
実は、以前BatsさんのBlogにてBluetoothに関するissuesがありましたので、tistaも動作確認目的でBluetoothマウスとヘッドセット等を購入し、調査しております。
購入したマウスはレシーバなしのこのモデルです。
ELECOM M-BT2BR
tistaのVAIO Pは現在Lucid + kernel 2.6.35.4 + psbにて動作させておりますが、結果的にはSuspend/Resume後もBluetoothマウスは問題なく使用できるようです(ただし、s2ram方式は未確認です)。まずはSuspend前ですが、
tistaのkernelでは以下のようにBluetooth moduleをloadします:
Bluetooth: Core ver 2.15 NET: Registered protocol family 31 Bluetooth: HCI device and connection manager initialized Bluetooth: HCI socket layer initialized Bluetooth: Generic Bluetooth USB driver ver 0.6 usbcore: registered new interface driver btusb
また、以下のようにBluetoothマウスをhci0として認識します:
input: ELECOM M-BT2BR as /devices/pci0000:00/0000:00:1d.1/usb3/3-2/3-2:1.0/bluetooth/hci0/hci0:11/input6
この状態で特にBluetooth AppletにてdisconnectせずにSuspendへ移行し、Resumeしますと:
PM: resume of drv:bluetooth dev:hci0 complete after 478.360 msecs
となり、特に意図的にmoduleをre-loadする必要もなく正常にloadします。
そしてマウスは以下のように再度認識します。
input: ELECOM M-BT2BR as /devices/pci0000:00/0000:00:1d.1/usb3/3-2/3-2:1.0/bluetooth/hci0/hci0:11/input7 generic-bluetooth 0005:056E:0061.0002: input,hidraw0: BLUETOOTH HID v0.1e Mouse [ELECOM M-BT2BR] on C4:46:19:BA:51:19
この際、設定を変更する必要もないようです。
結局のところ、別段issueがないので、後ほど別なkernelでも再度検証してみましょう。
注)tistaのkernelのbluetoothに関するconfig及びmoduleは最新Maverick 2.6.35-22系列と全く同一です。Maverickのgenericなデフォルト状態でも同様の結果になろうかと思われますが、tistaはLucidで動作させておりますので、その点はご留意下さい。
[News] Maverick用 psb-kernel-source アップデートリリース [News]
皆様
11月25日付けでpsb-kernel-sourceのアップデートを行っております(詳細はこちら)。
[Changelog]
・Acer 751hマシンでの輝度調整Hotkeyが有効になるpatchを当てています。
配布に関しましては、従来お使い頂いているgma500/ppaリポジトリではなく、開発者向けテスト用リポジトリのgma500/fixにて配布中です。ただし、依然としてjbernardo氏のレポートにもあるように1101HAでは有効に作用していないようです。もし751hをお使いのユーザの方はお試し下さいますようお願い致します。
tista
事例紹介 No.0003
・対象トピック・・・USBが認識されません...、Ubuntu10.04から10.10にアップグレードしたらデバイスを認識しない。
・対象カテゴリ・・・Poulsbo Maverick (Ubuntu 10.10)
・対象パッケージ・・・Poulsbo全般
[捕捉]
これはPoulsboマシン(特にVAIOのようなある意味”特異”なマシン)へのMaverick新規インストールの際にgrub optionとして"acpi=off"が必要であること、及びMaverickのパッケージングによると思われます(これはUpdate Managerを利用したLucidからのonline upgradeでも起こり得ます)が、今のところ根本的な解決策は見つかっておりません。現状、しかるべき全てのパッケージをアップデートし、psbドライバを手順通り導入した後の再起動にて解消される可能性が高く、その後は問題なく各デバイスを利用できる状態へ移行します。Maverickを導入される際にはご注意下さい。
[News] Pre-Alpha Natty用psbドライバリリース[News]
皆様
既にご存知の方もいらっしゃるとは思いますが、先日、Pre-Alpha release Natty (Ubuntu 11.04)用のpsbドライバ及びマルチメディア関連のパッケージをGMA500/ppaにて公開しました(既にWikiへも反映しているはずです)。現時点で最新のNattyはAlpha 1ですが、テストしているのはあくまでPre-Alphaですので当然ながらXorgやGlib等のコアパッケージがrapid rolling updateしてしまった場合は動作させるのが困難になる可能性が高く、依然として開発者あるいは勇敢なテスタ向け内容になっております。先月末のNatty Daily-buildに対してはうまく動作しますので、もしお試し頂く場合は双方のbuild releaseをよくご確認の上お願い致します。
実のところ、根深い問題はpsbよりむしろlibvaであって、emgd-1.5.xで正式採用されている1.0.1をpsb側へマージする作業が困難を極めていること、1.0.1単体ではmplayer-vaapiが動作しないこと、など問題が山積みです。現在tistaのほうで0.31.1と1.0.1をmixedして運用テスト中ですが結果はあまり芳しくありません。このあたりは継続して長期的に対応していく必要があるでしょう。
余談ですが、本家topicでtistaとgeveno氏で協力して(といってもtistaはあまり助力できていませんでしたが・・・)新型VAIO Pにてemgdを動作させることに成功しております。ただし、いくつかのissuesもあり、特にMaverickではかなり困難な点も多く、やはり作業対効果のバランスを考えるとpsbをお使い頂くのが良いかと思われます。本家topicでemgdをテストして何でここでしないんだという意見もあるかと思いますが、その辺は聞かなかったことに・・・。
[Report] Alpha-1 Natty & psbドライバのテストリポート [Report]
tistaのVAIO P(VPCP11AKJ)でのpsbテストもほぼ完了致しました。
現状、Maverickとほぼ遜色なく利用することが可能かと思われますが、gma500/ppaに由来するパッケージの問題”以外”の部分でいくつか問題もあろうかと思われます。
・xserver-xorg-input関連のパッケージに起因するのか、あるいはacpi-support関連の問題なのかいまだ特定できてはいませんが(高確率でxkbではないかと予想していますが)、Fnキーを組み合わせるいわゆるHotkeyのkeymapが正しく利用できていません。VAIO PならFn+F5/F6にて輝度調整が行えるkeymapのはずが、F4キーまではキー刻印通りにも関わらずF5キーからkeymapが破綻しており、Fn+Deleteに至ってはBreakへassignされるはずがCapsLockへassignされています。現状、acpi listenでkeycodeを割り出し、強制的なfakekeyを設定するも動作せすといったところです。gnome-power-managerでの輝度調整は問題なく行えることから、単純にkeymapの問題としても良いでしょう。
・kernel 2.6.37-7-genericからACPI thermal zoneに対する仕組みが変わったのかまだ調べきっておりませんが、CPU温度モニタが出来ない状態になっております。ただし、/sys/class/thermal/thermal_zone0/tempには値が来ているようですので、tistaが愛用しているconkyのほうも確認する必要があるでしょうね。
・最大の関心事の一つであるUnityですが、現状ではいまだ動作させることが出来ておりません。Compiz/UnityとなっているNattyですが、Unityの仕様が大幅に変わってしまったため、従来のunity -pによるdebug用起動が行えず、logを収集するのが一段と面倒になりました。実はCompiz自体でもいまだbuggyな面があり、Window frameを描画し損ねてしまう現象も多々見受けられます。bamfdaemonだけでなく、Nattyからはnuxという新しい実装も加わっており、mutter/clutterに代わって新たに注視する必要があるでしょう。glのパフォーマンスで言えばMesa/DRIではpsbですが、emgdのDRI2は大幅に高速です。
以上のように、いまだexperimentalな面が強いAlpha-1 Nattyですが、いくつかの某distributionを他機種で愛用しているtistaの率直な感想でいえば、"Alpha-1ですでにこれだけの完成度は素晴らしいな”とも思っています。
皆様
すでにpsbドライバやemgdドライバをお使いの方々も多いかと思われる今日この頃。
突然ですが、tistaは本日をもって本フォーラムを退会させて頂きたく存じます。
もはやドライバの導入・設定あるいはマルチメディア関連において、基礎的なサポートを殆ど必要としなくなりつつあります。そのため、本トピックをもし今後続ける場合、実験的な試みや継続する根深い不具合への対処など、ますますビギナーの方向けの内容から遠ざかる可能性が高くtistaもそれをあまり望みません(このような内容への対応は本家Topicが十分機能しており、有益な情報が分散することを避けるため)。つきましては、tistaは本家Topicへ本格的に移籍し、Natty以降への対応へシフトします。また、これまで日常でもUbuntuを愛用させて頂きましたが、これをもってtistaのUbuntu使用はテスト環境に止めた上で別なdistributionへ移行します。psbがかなり動作するようになってきたため、退会のタイミングとしては良いかなと考えております。
継続してNatty以降へのドライバ対応等はテスタとして作業を行なう予定ではありますが、libvaとupdateされるであろうemgdが作業の中心になると思われます。引き続きLaunchpadにはアカウントがありますので、何かのご相談事はそちらへお願い致します。この総合トピックはもしどなたかにご活用なさって頂けるなら、それは大歓迎です。
短い間でしたが、本forumを利用させて頂きありがとう御座いました。心よりお礼を申し上げ挨拶とさせて頂きます。
2010.12.08 tista